〜水のないところにも、微小生物はいるの?  稲株の原生動物〜



 秋の稲刈りを終えると、乾いた水田に稲株が残ります。
最近では、冬の季節も水を入れたままにする冬季灌水の農法(ふゆみずたんぼ)もみられますが、従来の慣行水田は、秋から田植えまでの季節は、乾燥していま す。

 この水田の稲株を抜き、土の表面に位置していた部分より上方1〜2cmの茎から土の 中の1〜2cmの深さの根までの部分を、土の付いたまま、ハサミで切り取ります。これをシャーレに入れ、市販のミネラル ウォータを入れて浸し、暖かな部屋の中に置きます。

 数日後、この水をとって顕微鏡で観察すると、たくさんの原生動物が観察できます。これは、乾燥に耐えることのできるシストという状態で、乾燥や寒さに耐えていたものが、水が入り暖かくなったことで、シストの状 態から、遊泳体に変化したものです。これを脱シストと呼びます。

 たとえ水田に雪が積もっていても、この実験はできます。


  ☆参考になる本:「新しい教材生物の研究」(講談社)

冬の水のない田んぼからの採集
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シスト