水中に生息する微小生物


微小生物調査の結果
 ケイソウやミカヅキモ、アオミドロ、ミドリムシ、ツリガネムシ、ワムシやミジンコといった教科書によく出てくるような微小生物が採集された。
今回は、水田の水を採取し、水田のそこに固着していると思われる微小生物は採集していない。

表1.アイガモ水田 表2.不耕起水田 表3.慣行水田
調査日 5/30 6/30 7/13 8/3
ミカヅキモ ++ 0 0 0
ケイソウ ++++ ++++ ++++ ++++
アオミドロ 0 0 0 0
イカダモ 0 0 ++ 0
ツノオビムシ 0 0 0 0
鞭毛虫        
ミドリムシ +++ +++ ++ 0
パンドリナ 0 0 0 0
ユードリナ ++ 0 0 0
ボルボックス +++ 0 0 0
その他 ++ +++ 0 0
繊毛虫        
ゾウリムシ 0 ++ 0 ++
ブルサリア 0 0 0 0
ツリガネムシ 0 0 0 0
ラッパムシ 0 0 0 0
ハルテリア ++ ++ ++ 0
ツボカムリ ++ 0 + 0
ナベカムリ ++ 0 0 0
線虫類 ++ 0 ++ ++
ワムシ類 +++ +++ +++ +++
ミジンコ +++ +++ ++ +++
ケンミジンコ +++ ++ +++ +++
カイミジンコ +++ ++ ++ ++
ノープリウス幼生 +++ +++ +++ 0
テングミズミミズ + 0 0 +
調査日 5/30 6/30 7/13 8/3
ミカヅキモ 0 ++ ++ ++
ケイソウ ++++ +++++ +++++ +++++
アオミドロ 0 ++ ++ 0
イカダモ 0 0 ++ 0
ツノオビムシ 0 0 0 0
鞭毛虫        
ミドリムシ ++ ++ +++ ++
パンドリナ ++ ++ +++ 0
ユードリナ ++ 0 0 0
ボルボックス 0 0 0 0
その他 +++ +++ +++ +++
繊毛虫      
ゾウリムシ 0 0 0 0
ブルサリア 0 0 0 0
ツリガネムシ +++ ++ ++ +++
ラッパムシ 0 0 0 0
ハルテリア ++ ++ ++ 0
ツボカムリ ++ ++ ++ ++
ナベカムリ ++ 0 0 0
線虫類 0 0 ++ ++
ワムシ類 ++ ++ ++ +++
ミジンコ +++ ++ +++ +++
ケンミジンコ ++ +++ +++ +++
カイミジンコ ++ ++ +++ +++
ノープリウス幼生 ++ +++ ++++ +++
テングミズミミズ 0 0 0 0
調査日 5/30 6/30 - 8/3
ミカヅキモ 0 + 0
ケイソウ ++++ ++++ ++++
アオミドロ 0 0 ++
イカダモ 0 0 0
ツノオビムシ 0 0 +++
鞭毛虫      
ミドリムシ ++ ++ 0
パンドリナ 0 0 ++
ユードリナ ++ 0 0
ボルボックス 0 0 0
その他 +++ +++ +++
繊毛虫      
ゾウリムシ 0 0 0
ブルサリア 0 0 0
ツリガネムシ ++ 0 0
ラッパムシ 0 0 0
ハルテリア ++ ++ 0
ツボカムリ ++ ++ ++
ナベカムリ ++ + 0
線虫類 ++ 0 ++
ワムシ類 ++ ++ +++
ミジンコ +++ +++ ++
ケンミジンコ ++ +++ +++
カイミジンコ ++ ++ 0
ノープリウス幼生 ++ +++ +++
テングミズミミズ 0 0 0
    ※ +の数は生物の数の桁数を表わしている。
   生物数が 10000以上:+++++
  1000以上:++++
  100以上:+++
  10以上:++
  1以上:+
    全く見られなかったもの:0
不耕起水田では他の2つの水田に比べケイソウやツリガネムシが多かった(表2)。また、8/3には、ミドリツリガネムシという緑色したツリガネムシが採取された。クロレラが共生しているツリガネムシで、大変珍しいものである。 アイガモ農法を行なっているアイガモ水田は、アイガモが水を掻いて泳ぐために、水がひどく濁っていた。そのため、生物はほとんどいないのかと思われたが、ミジンコの類いのものは他の水田とあまり変わらないようであった。しかし、その他の微小生物は、他の水田と比較して少ないと言える(表1)。

また、どの水田も5月30日に比べ、その後の6月30日、7月13日、8月3日では生物量が減ってきている(表2-4)。これは、稲の成長により水田水への日射量が減少したため、緑藻類などの光合成による生産量が減ったことが原因であると考えられる。さらに、アイガモ水田ではアイガモが水を掻いている泳ぐため水が濁っている。このことが微小生物の生産量をより減少させており、生物量の減少の原因の一つになっている考えられる。これらを総合して、水田は微小生物が豊富であり、採取をするのに適しているといえる。しかし、稲の成長に伴い水田水への日射量が小さくなると、微小生物による生産量は減少すると考えられるので、採集する時期はまだ稲高がまだ高くなく、水田水に十分日光が届く5月中旬から6月中旬が適当であるといえる。