水質の季節変化および水田の違いによる水質差


(1)水温

 慣行水田、不耕起水田、アイガモ水田のいずれの結果も、5月〜6月の変化の幅が大きく、7月〜8月は小さくなっている。この原因として考えられるのは、稲の成長によって、日光が遮断され、水面の日射量が少なくなったことである。また、水温はそれぞれの水田で特異的な変化は見られなかったが、水温が高い時期と低い時期があることから、それぞれの天気が予想できる(図14)。

(2)pH

5月、6月は変化が大きいのに対し、7月〜8月の変化の幅は小さくなっている。5月、6月は変化が大きいのに対し、7月、8月はほとんど変化を見せなくなっている。大きな要因としては、稲の成長により日光が遮られ、光合成があまり行われなかったためであると考えられる(図15)。

(3)溶存酸素量

 測定期間の前半に比べ、後半は測定値の幅が集束する傾向にある。これは光合成による酸素発生量が稲の成長に伴う日照に減少によって低下したためであると考えられる。またアイガモ水田の値は6月上旬以降ほとんど0付近を示している。アイガモ水田はアイガモが水を掻いて泳ぐために、とても濁っている。そのため、日光は届きにくく、そのことが水田水中の微小生物の光合成を妨げたのが原因であると考えられる。アイガモを放したのが、6月上旬であるため、このことが言える(図16)。

(4)水深

 3つに水質のデータから、常に水が張ってある水田も、水の出入りがある事が分かる(図17)。